以下の6例が引越しの際に一番良くあるトラブルです。担当者が逃げ回るなど業者の対応が悪い場合は消費者センターかトラック協会に相談しましょう。
●荷物を壊された
荷物を運ぶ以上つき物ともいえるトラブル。頻度もピカイチです。見積もりの際にどこまで保障されるかしっかりと確認が必要です。電化製品の内部故障は一番業者とモメます。
●建物に傷がついた
作業後すぐにチェックして申告しないと、時間が経つほど業者側の対応がどんどん悪くなります。作業終了時に作業員と一緒にくまなくチェックすると良いです。
●荷物を紛失された
業者加入の運送貨物保険の対応外なのがほとんど。補償問題の交渉は難航するケースが多いです。ダンボールに番号付けすること、搬入時に荷物の個数を確認すること、箱詰めの際に内容物リストを作成することで補償請求がしやすくなります。
※業者に連絡のある「物が無くなった」という問い合わせのうち、80%以上(管理人の勤務先では100%)後から荷物が家の中で見つかっています。「100ぺん探して人を疑え」という言葉もありますので、まずは良く探してみて下さい。「無い」と思って探すのと「絶対ある」と思って探すのでは見つかる確立がかなり違います。
●予定の時間に来なかった
交通事情で遅れた範囲内は業者側も「免責」と主張するのが普通です。作業の遅れによって大損害を被る可能性がある場合は必ず見積もりの際に相談しましょう。手配漏れなどで半日以上遅れた場合以外は損害が補償されたケースはほぼ皆無ですし、損害賠償請求は民事の上、被害の原因としての立証がかなり難しいようです。
●荷物が積み切れなかった
下見をせず電話、メールで依頼した場合にありがちなトラブル。作業依頼時に積み切れない場合の対応、追加料金の有無を確認するのを忘れずに。営業マンが下見にきて荷量を見ている場合でも、運送契約自体は見積書記載のトラックと作業員数だとして、業者によっては有料対応になる場合があるので要注意です。
●追加料金を請求された
業者が下見に来たからといって安心してはいけません。引越しの下見は現住所のみで済ませる場合が多く、新居の下見無しで手配されます。上記の「積み切れない場合」以外でも、「新居の建物前に車が止められない」「建物内の廊下が異常に長い」「新居の階段が狭く家具の吊り上げが必要」など、追加料金になる条件は色々あります。見積もりの際に新居の立地条件について詳しく説明する事、場合に拠っては新居の下見を依頼したほうが追加料金のトラブル回避には効果的です。
電気工事(エアコンなど)を依頼している場合、部品代などでかなり高額な追加料金が発生することがありますので、こちらも事前によく確認して下さい。
万が一トラブルに会ってしまった場合で、業者との話し合いがうまくいかない方は、下記の相談窓口に相談してみて下さい。
●国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/
●全日本トラック協会
http://www.jta.or.jp/yuso/hikkoshi/yuso_sodan.html